災害が起きると頑張れ!とか言っていい感じアピールするのに、コロナウイルスみたいな割と自分らに火の粉ふりかかるってわかった瞬間、全力で自己保身に走るのってどうなん?
中国・武漢で流行する新型コロナウィルス蔓延のニュースに心を痛めている。
現在、現地で病で苦しむ人、獅子奮迅する医療関係者、そして様々な制約下で不自由な生活を送るすべての人々にエールを送りたいと思います。そしてもちろん今日本で苦しんでいる人たちや同じように奮迅するすべての人たちにも。
「頑張れ!○○ 負けるな○○!」そして人々から集められ運び込まれる日本の資金と物資と技術。
海外でこうして大きな災害が起きるたびに、災害大国の経験を活かし先陣をきって官民をあげて募金や支援チームを送る、そんな日本を僕は誇らしいと思っていた。
そして今回の武漢での新型コロナウイルスの問題ではなんと、政府がチャーター便を送るというニュースをみた。とても誇らしいことだと思った。
歴史的にはいろいろあったとはいえ、今は経済的にも最大の輸出入国、インバウンドでも最も来日人数が多い重要な隣国のパートナー。
そんな隣国の窮地に、高い医療水準設備や高品質な救援物資、そして日本最先端の技術をもつ医療チーム。
あるいは現在、武漢でまさに病にくるしみ、満足な治療も受けられない、山場を迎える患者たちが日本に運ばれ最新鋭の施設や環境で医療をうけることで救われる命もあるのだと思っていた。
そういう支援と希望と信頼を満載した飛行機がいま降り立ち、今、日本と中国をつなぐのだと。
そうおもっていた。
でも、実際は違った。
これは現地にいる邦人を連れて帰る専用飛行機だという。えー。
そして、その中で感染者がいたということでまた大騒ぎになっている。
隔離しろ! 日本に入れるな! 〇〇人は追い返せ! なにやってんだ! 海外なんかに支援なんかしてる場合じゃねぇだろ!
インターネットには見るにたえない言葉が溢れている。
あ、あれ…? いつものどこいっちゃったの…?
ねぇ、がんばれ○○!、負けるな○○!って言うのどうしちゃったの…?
こういう大変なときだからこそ、一番たいへんな人たちや地域の苦しみを慮って応援や支援すべきなんじゃないの…? ちがうの…?
いつも何か災害で苦しんだりする人や地域をみて支援できたり堂々と表明できたりする人を尊敬していた。
いつ自分も二次災害に巻き込まれるかわからない、何かリターンがあるわけでもない、
そんな中でもリスクを恐れずつきすすみ、自己犠牲を厭わない献身的な精神こそ、まさにきっと武士道と呼ばれるものに違いないし、これぞ日本人としての誇りだと思っていた。そういうことを率先してできないことは恥ずかしいことなんだと後ろめたくさえ思っていた。
でも、今回は違った。はっと気がついてしまった。本当に助けが必要なところへの支援はいざしらず、自己保身に走る多くのひとたちを見るにつけてみるにつれだんだんその思いは疑念にかわってきた。
あ、いつものみんなのあれって、別に慈愛とかじゃなくて、単にコンテンツだったのかぁーって。
そうだよね。
よくよく考えてみると、ああいうのってやる側からすると、特にリスクないし適度に現地で感謝されていい感じに承認欲求みたしてくれるし、間近で哀れで惨めな人たちをつぶさに見れて、そういう人たちに向けてがんばってるおれかっけーって自尊心が満たされていい感じにペイする体験型コンテンツツアーだったのかなー。って。
あー だからみんなあれやってたのかなー。
コンテンツだったからみんな気持ちよくやれてただけで、自分たちにリスクがあるのが露見して、少しでもまきぞいをくらいかねなら、おい話が違うだろ! まず俺たちの方が大事だろ!ってみんな大騒ぎするのかー。
あーなんだ。そういうことだったのかと知ってしまい、自分の心がすーっと冷めていくようでかなしかった。
そして、ネットで特定の国々にあふれる偏見。これもショックだった。
「〇〇人は✗✗!」「○○の国の人間は犯罪率が高い!」「○○人は云々〜」
そうやって特定の国々や地域の人たちを貶めるヘイトは本当に醜い姿だと思っていた。
「一部のデータをひっぱりだして犯罪率が高いといって、あなたの周りの○○の人たちすべてがそういうわけではないでしょう。それはひどい偏見です。」
そうだよね。そうだよ。それこそ今の時代の僕たちがあるべき姿だし、
コロナウィルスだってデータで冷静に考えれば…
あ、あれ、結構これ病気の罹患率とかなんか無視されてない? これ結構雑にくくって偏見してない?
え、これってあのヘイトとかと何がどう違うん??
あー。ああいうのも実際のところみんな人間としての知性とか教養があるとかでもなんでもなくて、自分は実際のとこしらんけど単にそういう理解ある自分かっけーみたいな文化的教養マウンティングしていい感じの人に思われたいから皆言ってたたの? そんでもっていざ自分が巻き込まれかねない未知のリスクに遭遇すると、おんなじように感情的になって喚き散らしてるってこと?。
あーなんだ。結局自分ファーストなんじゃん。。。
幼いときに負った重度の火傷に苦しみながらも、苦学して海外に渡り、未知の病の解決に向けて細菌学の研究に邁進し人類史に残る偉大な業績を収め、最期は危険を承知で渡航した現地で研究中の黄熱病によって自らの命を落とし夢半ばにしてこの世をさった偉人、野口英世。
その多大な貢献と精神はまさに日本で最も目にする千円札紙幣に使われるに足るふさわしい人物として今も人々のの心に残る。
そんな野口英世の思いや精神がいま100年の時を経て紙幣から僕たち日本人に語りかけているのではないでしょうか、今こそーー
とかかっこいいとうことは別になく、その野口英世の千円札はいま買い占められとんでもない価格で売買されているメルカリのマスクの購入に使われていくのでしたーーーー! たっか!! マスクたっか!!!
ほら、グダグダ言わず急いで自分の分のマスク買い占めないとなくなっちゃうぞ☆、サンキュー野口英世ってか?
あれ? なんかいま野口英世が泣いてるように見えたけど、まぁ、気のせいだよね。
(PM2.5対応)快適ガードさわやかマスク レギュラーサイズ 60枚入
- 発売日: 2015/08/20
- メディア: ヘルスケア&ケア用品